アトピーの原因って?
今、隠れアトピーが意外に多い!
「アトピー」とはもともと「奇妙な」という意味を持つそう。そう、つまりアトピーは原因がはっきりわからない病気だったんです。しかし、子供の頃からアトピー体質で…という人や、時々アトピーが出る、という体質の人まで。最近ではアトピー肌の人が多いよう。まずは、考えられるアトピーの要因とメカニズムをチェック!
アトピーの主な原因
子供の場合
- 食事
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特に食事に注意しなければならないのが、2~3歳の赤ちゃんです。赤ちゃんは消化器の機能が未熟なため、アレルゲンとなる物質が未消化のまま吸収されてしまうのです。大人になると、アレルゲンの吸収を妨げることができるのですが、消化器の未熟な赤ちゃんは、アトピーになる可能性が誰にでもあるということです。
食べ物の中でアレルゲンとなりやすいのが卵で、牛乳、乳製品、大豆、米、麦などにも注意が必要です。
3歳を過ぎれば、消化機能が発達しますので、食べ物がアトピーの原因になる可能性はかなり低くなります。ただし、米や麦は、大人になってもアレルゲンとなりますので、その後も注意をしておいた方がいいでしょう。
- 遺伝
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アトピー性皮膚炎は、遺伝するものだといわれています。
子供に遺伝する確率は、両親ともにアトピーだと、50%~75%、両親どちらかがアトピーだと、25%~30%だといわれています。
このように見ると、アトピーの人は遺伝の率は大変高いのです。しかし、100%遺伝するというとは限りませんし、両親ともにアトピーではないのに、遺伝によりアトピーになる人もいます。アトピーの遺伝には、アトピー素因が関係しているのです。
他のアレルギーの病気、花粉症、気管支喘息に以前なったことがあったり、家族や親せきの中でアレルギーの病気を持った人がいたら、アトピー素因の可能性が高く、アトピーになりやすいのです。
大人の場合
- ストレス
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アトピーは原因がはっきりしないもの、といわれていますが、現在、ストレスもアトピーの要因になると考えられています。
というのも、受験から解放された途端にアトピーが改善した人や、転職することによってアトピーが改善された人もいます。
逆に、新しい会社に入社した時の緊張やストレスなどが引き金になって子供の頃に治ったはずのアトピーが再発することもあるようです。
それに、仕事の疲れがたまり、夜だけアトピーが出るという人もいますよね。
はっきりとした原因はやはりわかってはいないのですが、以上のように、過労、緊張、悩み、ストレスなどが、アトピー性皮膚炎の悪化や再発につながることもあるのです。
- アレルゲン物質
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アレルゲン物質というと、代表的なものは花粉。2月から5月頃の花粉シーズンになると、急に肌がぴりぴりしたり、かゆみや赤みが増すことは多く、この季節だけ病院で特別な塗り薬を処方してもらう人は多くいます。
また、ダニがアレルゲンとなり、アトピー皮膚炎を引き起こすことも多いようです。特に思春期あたりから二十歳頃になりやすく、遺伝の他には最も多い原因だといわれています。
アレルゲンとなるのはダニそのものよりも、ダニの出すフンに含まれている、システインプロテアーゼなどの物質ですので、ダニの駆除とともにフンも取り除かなければ意味がありません。
また、ダニ以外のハウスダスト…、たとえばカビや動物のフケ、細菌などもアトピーの原因となりますので、こまめな部屋の掃除は必須です。
- 環境
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また、環境汚染が進んでいる地域ほど、アトピー患者が多いこともわかっています。高速道路沿いに住んでいる家族や、製鉄工場近くに住んでいる家族など、空気汚染が進んでいる環境にいる人に、アトピー患者が多いのです。
空気中に存在する化学物質などが、アトピーの原因となることは十分にあります。
空気のきれいな田舎に引っ越したら、アトピーが治った、水をきれいなものに変えたらアトピーが治った、という話もよくききますよね。他には、海水に入ることでよくなった、という人もいます。これは海水の塩分に殺菌消毒作用があるからといわれています。(ただし、紫外線対策は万全に!)
- 不規則な生活
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大人になってから、不規則な生活だけが原因でアトピーが発症する、ということはなかなかないようですが、生活習慣が乱れることにより、アトピーが悪化することがよくあります。食生活や睡眠時間が乱れることにより、身体機能が変化していきます。その中で、思春期あたりに突然アトピーが発症する人、また、治ったはずのアトピーが再発することも珍しくはないようです。
この場合、一番に免疫力の低下が考えられます。今まで防御できていたはずのアレルゲンの侵入を許してしまい、再発・悪化となるのです。
独り暮らしを始めてからアトピーが悪化した人は、おそらく生活習慣を見なおしたほうがいいでしょう。
アトピーのメカニズム
- 肌の中で何が起きているの?
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アトピーになる人は、皮膚のバリア力や免疫力が弱まっているので、ダニや花粉などのアレルゲンをどんどん体内に取り込んでしまいます。人間の身体は、免疫作用によって抗体をつくり、本来ならこれにより体内に入った異物を除去します。しかしアトピーの場合、その作用に異常があり、真皮内に抗体がつくられなくなっていくのです。
ここからかゆみや炎症を引き起こす炎症性物質が発生しやすくなります。よって、過剰なかゆみを感じたり、かいてもかいても痛くならず、いつまでもかき続けるようになってしまうのです。
このサイトをご監修いただいている先生
サッポロファクトリー皮フ科・スキンケアクリニック 院長松本歩 先生
所属学会
日本皮膚科学会
日本美容皮膚科学会
日本レーザー医学会
日本抗加齢美容医療学会
日本香粧品学会
経歴
愛知医科大学 医学部 卒業
愛知医科大学 医学部付属病院 皮膚科 勤務
愛知県厚生連海南病院 皮膚科 勤務
札幌市内 皮膚科・美容皮膚科 勤務
サッポロファクトリー皮フ科・スキンケアクリニック 開院
また、ご活躍されている内容がホームドクター、オントナ(北海道の女性生活情報紙 オントナ[ontona])、医療新聞社、美STなど、雑誌やメディアでご紹介されています。
正しいスキンケアを調べる前に、まずアトピーの原因を知るところから。食事や遺伝、体調やストレスなど、子供と大人でも理由が違うこともあります。
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